だるさ・息切れ
だるさ・息切れについて
「なんだか体がだるい…」「少し動くと息切れがする…」と感じることはありませんか? だるさや息切れは、日常生活でよく経験する症状ですが、その原因は疲労や睡眠不足だけでなく、様々な病気が隠れている可能性もあります。特に、呼吸器内科の領域では、注意すべき疾患がいくつか存在します。
当院では、呼吸器内科の専門医が、患者様一人ひとりの症状を丁寧に問診し、必要な検査を行い、原因を特定した上で適切な治療をご提案いたします。「いつものことだから」と放置せずに、お気軽にご相談ください。早期発見・早期治療が、健康な生活を取り戻すための第一歩です。
だるさ・息切れの原因
だるさや息切れの原因は多岐にわたります。以下に主な原因を挙げます。
呼吸器系の病気
呼吸器系の病気は、肺や気管支の機能が低下し、酸素を十分に取り込めなくなるため、だるさや息切れを引き起こしやすくなります。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)・・タバコの煙などが原因で、肺が徐々に破壊されていく病気です。
- 気管支喘息・・気道が炎症を起こし、狭くなることで呼吸が苦しくなる病気です。
- 肺炎・・細菌やウイルスなどが肺に感染し、炎症を起こす病気です。
- 肺がん・・肺にできる悪性腫瘍です。進行すると呼吸困難を引き起こします。
循環器系の病気
心臓や血管の機能が低下すると、全身に血液を十分に送り出すことができなくなり、だるさや息切れを感じることがあります。
- 心不全・・心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を送り出せなくなる状態です。
- 狭心症・心筋梗塞・・心臓に血液を送る血管が狭くなったり、詰まったりする病気です。
- 不整脈・・心臓のリズムが乱れる病気です。
その他の病気
貧血や甲状腺の病気、自律神経失調症なども、だるさや息切れの原因となることがあります。
- 貧血・・血液中のヘモグロビンが減少し、酸素を運搬する能力が低下する状態です。
- 甲状腺機能低下症・・甲状腺ホルモンの分泌が低下し、新陳代謝が低下する病気です。
- 自律神経失調症・・自律神経のバランスが崩れ、様々な症状を引き起こす状態です。
生活習慣
不規則な生活や過労、睡眠不足、栄養バランスの偏りなども、だるさや息切れの原因となります。
- 過労・睡眠不足・・十分な休養が取れていない状態が続くと、疲労が蓄積し、だるさや息切れを感じやすくなります。
- 栄養バランスの偏り・・偏った食事を続けていると、必要な栄養素が不足し、体調を崩しやすくなります。
- 運動不足・・運動不足は、体力低下を招き、少し動いただけでも息切れしやすくなります。
だるさ・息切れによって引き起こされる病気
だるさや息切れは、以下のような病気のサインである可能性があります。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 気管支喘息
- 肺炎
- 肺がん
- 心不全
- 狭心症・心筋梗塞
- 不整脈
- 貧血
- 甲状腺機能低下症
- 自律神経失調症
これらの病気は、放置すると重症化する恐れがあります。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
だるさ・息切れの処置や治療法
だるさや息切れの処置や治療法は、原因となっている病気や状態によって異なります。
呼吸器系の病気の場合
慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息の場合は、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬などを使用して、気道を広げたり、炎症を抑えたりする治療を行います。肺炎の場合は、抗菌薬を使用して、細菌を殺菌する治療を行います。肺がんの場合は、手術、放射線療法、化学療法などを組み合わせて治療を行います。当院では、以下の治療に力を入れています。
- 咳の検査・治療薬・吸入指導の一貫体制・・患者様の症状に合わせて、最適な治療薬を選択し、吸入指導も丁寧に行います。
- 多臓器に良い影響のある新規薬の積極的導入・・最新の知見に基づき、患者様の状態に合わせた最適な薬剤を選択します。
循環器系の病気の場合
心不全の場合は、利尿薬や血管拡張薬などを使用して、心臓の負担を軽減する治療を行います。狭心症・心筋梗塞の場合は、カテーテル治療やバイパス手術などを行い、血管を広げる治療を行います。不整脈の場合は、薬物療法やカテーテルアブレーションなどを行い、心臓のリズムを正常に戻す治療を行います。
その他の病気の場合
貧血の場合は、鉄剤を投与したり、食事指導を行ったりして、ヘモグロビンを増やす治療を行います。甲状腺機能低下症の場合は、甲状腺ホルモン薬を投与して、ホルモンバランスを整える治療を行います。自律神経失調症の場合は、薬物療法やカウンセリングなどを行い、自律神経のバランスを整える治療を行います。
生活習慣の改善
全ての場合において、生活習慣の改善は非常に重要です。規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとり、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。また、適度な運動を行うことも大切です。喫煙は呼吸器系の病気を悪化させる最大の原因ですので、禁煙を強くお勧めします。
だるさ・息切れについてのよくある質問
Q1. だるさや息切れが続く場合、何科を受診すれば良いですか?
A1. まずは内科を受診してください。必要に応じて、呼吸器内科や循環器内科など、専門の診療科を紹介いたします。当院では、呼吸器内科に力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。
Q2. どのような検査を行いますか?
A2. 問診、身体診察に加え、胸部レントゲン検査、心電図検査、血液検査などを行います。必要に応じて、呼吸機能検査や心臓超音波検査(心エコー)などを行うこともあります。
Q3. 治療期間はどのくらいですか?
A3. 病気の種類や重症度によって異なります。慢性的な病気の場合は、長期的な治療が必要になることもあります。
当院の呼吸器内科診療について
大杉内科医院では、呼吸器内科の診療に特に力を入れております。咳や痰、息切れなどの呼吸器症状でお悩みの方、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息などの呼吸器疾患をお持ちの方に対し、専門的な知識と経験に基づいた最適な医療を提供いたします。
当院では、患者様とのコミュニケーションを大切にし、丁寧な問診と診察を通して、症状の原因を特定し、それぞれの患者様に合った治療計画をご提案いたします。また、最新の医療知識や技術を積極的に取り入れ、患者様のQOL(生活の質)向上に貢献できるよう努めております。
加西市別府町にお住まいの皆様の健康をサポートするため、地域に根ざした医療を提供してまいります。どうぞお気軽にご相談ください。
院長より
「だるさ」や「息切れ」は、誰でも経験する可能性のある症状ですが、その背景には様々な病気が隠れていることがあります。「年のせいかな」「疲れているだけだろう」と安易に考えず、気になる症状があれば、早めに専門医にご相談ください。
当院では、呼吸器内科専門医として、長年の経験と知識を活かし、患者様一人ひとりの症状に真摯に向き合い、最適な医療を提供することをお約束いたします。些細なことでも構いませんので、お気軽にご来院ください。皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同、全力で取り組んでまいります。
地域総合病院など医療機関への紹介もスムーズに行えますので、ご安心ください。
