感冒（風邪）・ウイルス性上気道炎

感冒、いわゆる「風邪」は、鼻やのどなどの上気道にウイルスが感染して起こる炎症性の病気です。医学的には「ウイルス性上気道炎」と呼ばれます。多くの場合、自然に治る病気ですが、症状を緩和したり、合併症を防いだりするために、適切な対処が大切です。

当院では、呼吸器内科の専門医として、患者さん一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診療を心がけています。咳の検査から治療薬の処方、吸入指導まで一貫して行い、多臓器に良い影響のある新規薬も積極的に導入しています。地域総合病院など医療機関への紹介もスムーズに行えますので、ご安心ください。

風邪の症状は、感染するウイルスの種類や、患者さんの免疫力によって様々ですが、一般的には以下のような症状が見られます。

これらの症状は、通常、数日から1週間程度で自然に改善しますが、中には重症化するケースもあります。特に、高齢者や基礎疾患のある方は、肺炎などの合併症を引き起こすリスクが高いため、注意が必要です。

風邪の主な原因は、ウイルス感染です。ライノウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなど、様々な種類のウイルスが風邪の原因となります。これらのウイルスは、咳やくしゃみなどの飛沫感染や、ウイルスが付着した物を触ることで感染します。

風邪を引き起こしやすいリスク因子としては、以下のものが挙げられます。

風邪は、症状や原因となるウイルスによって、いくつかの種類に分類できます。

これらの病気は、風邪と症状が似ている場合もありますが、原因や治療法が異なるため、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。

風邪の治療は、症状を緩和するための対症療法が中心となります。

当院では、患者さんの症状や体質に合わせて、漢方薬も積極的に取り入れています。漢方薬は、免疫力を高めたり、体全体のバランスを整えたりする効果が期待できます。

また、二次感染を予防するために、うがいや手洗いをしっかり行うことも大切です。

抗生物質について

風邪の原因はほとんどがウイルスであるため、抗生物質は効果がありません。しかし、細菌による二次感染が疑われる場合には、抗生物質を使用することがあります。抗生物質の不適切な使用は、耐性菌の出現につながるため、医師の指示に従って正しく使用することが重要です。

A1. 症状が軽い場合は、市販薬で様子を見ても良いでしょう。ただし、数日経っても症状が改善しない場合や、高熱、呼吸困難、激しい咳などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

A2. はい、風邪は人にうつります。特に、発症から数日間は感染力が強いと言われています。咳やくしゃみをする際は、ティッシュやマスクで口や鼻を覆い、手洗いをしっかり行いましょう。

A3. 妊娠中は、自己判断で薬を服用せずに、必ず医師に相談してください。妊娠中でも安全に使用できる薬や、症状を緩和するための方法をアドバイスします。

「風邪くらいで…」と軽く考えずに、少しでも体調に不安を感じたら、いつでもお気軽にご相談ください。呼吸器内科専門医として、これまでの経験と知識を活かし、患者さん一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。

当院では、咳の検査・治療薬・吸入指導を一貫して行っており、多臓器に良い影響のある新規薬も積極的に導入しています。また、地域総合病院など医療機関への紹介もスムーズに行えますので、安心してご来院ください。

皆様の健康をサポートできるよう、スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。

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