関節のこわばりの原因

関節のこわばりは、朝起きたときや長時間同じ姿勢でいた後に、関節が動きにくくなる状態を指します。これは、関節をスムーズに動かすための関節液が不足したり、関節周囲の組織が硬くなったりすることで起こります。

関節のこわばりによって引き起こされる病気

関節のこわばりは、さまざまな病気のサインである可能性があります。代表的なものとしては、以下の疾患が挙げられます。

• 変形性関節症・・関節の軟骨がすり減り、関節が変形することで痛みやこわばりが生じます。
• 関節リウマチ・・免疫系の異常により関節に炎症が起こり、痛みや腫れ、こわばりが現れます。特に朝のこわばりが強いのが特徴です。
• 腱鞘炎・・指や手首などの腱を使いすぎることにより、腱や腱鞘に炎症が起こり、痛みやこわばりが生じます。
• 五十肩（肩関節周囲炎）・・肩関節の周囲の組織に炎症が起こり、肩の痛みや可動域制限、こわばりが現れます。
• 線維筋痛症・・全身の筋肉や関節に慢性的な痛みやこわばりが生じる病気です。

関節のこわばりの処置や治療法

関節のこわばりの治療法は、原因となる病気によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。

• 薬物療法・・痛み止め（鎮痛剤）、炎症を抑える薬（抗炎症薬）、関節リウマチなどの場合は免疫抑制剤などが用いられます。
• リハビリテーション・・関節の可動域を広げる運動療法や、筋力を強化するトレーニングなどを行います。
• 温熱療法・・温めることで血行を促進し、筋肉や関節の緊張を和らげます。
• 装具療法・・関節を固定したり、動きをサポートする装具を使用します。
• 注射療法・・関節内にヒアルロン酸などを注入し、関節の動きを滑らかにします。
• 手術療法・・変形性関節症などで、関節の変形がひどい場合は、人工関節置換術などの手術を検討します。

当院では、患者様の症状や原因に合わせて、適切な治療法をご提案いたします。

関節のこわばりについてのよくある質問

Q1. 朝に関節がこわばるのはなぜですか？

A1. 朝は、睡眠中に体があまり動かないため、関節液の循環が悪くなり、関節周囲の組織が硬くなるためです。

Q2. 関節のこわばりを和らげる方法はありますか？

A2. 軽い運動やストレッチ、温めることで血行を促進すると、こわばりを和らげることができます。

Q3. どんな時に病院を受診すれば良いですか？

A3. 痛みが強い場合や、日常生活に支障がある場合は、早めに受診してください。

Q4. 関節のこわばりは放置するとどうなりますか？

A4. 原因となる病気が進行したり、関節の変形が進んだりする可能性があります。

院長より

関節のこわばりは、日常生活の質を大きく低下させる可能性があります。当院では、患者様一人ひとりの症状を丁寧に診察し、原因を特定した上で、最適な治療法をご提案いたします。

特に、呼吸器内科の専門医として、全身の状態を把握し、多角的な視点から関節のこわばりの原因を追求します。例えば、喫煙歴や呼吸器疾患の有無なども考慮に入れ、総合的な判断を行います。

加西市別府町にお住まいの皆様が、快適な生活を送れるよう、微力ながら貢献できれば幸いです。お気軽にご相談ください。